春、筑後各地の山里は筍掘りや山葉とりで沸き立ちます。中でも立花町は日本有数の筍の産地。竹林オーナー制度や、筍掘り体験なども盛んです。そんな旬の味を、干すことで年中味わう先人の知恵。代々、受け継がれてきたその煮物の味は、筑後の故郷の味です。
筑後の川の恵みといえば、鮎に山女魚。特に、5月に鮎の解禁日を迎えると、旬の味わいを求めて、多くの人びとが筑後へと足を運びます。下流の柳川市、久留米市などには鰻や鯉料理の名店の数々。中流の筑後市などではハヤの甘露煮、川エビ、タニシと川の幸の逸品も。その陰には、森を守り、魚が棲む川を愛する筑後の人びとの力があります。
海苔の養殖風景は有明海の風物詩。そこから生まれる海苔は香り豊かな逸品です。その有明の幸は、クッゾコ、ワラスボ、ムツゴロウなど、見た目も味も超個性派。柳川市やみやま市、エツで知られる大川市などで味わえる珍しい海の幸です。 山太郎蟹は、筑後弁でモズクガニこと。蟹飯や、蟹ミソの風味豊かな蟹汁は、筑後に秋の訪れを告げる郷土料理です。
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